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June 25, 2005

もうひとつ向こうの日常

050517_yukei.jpg

山下公園で海に向かって立つと、右手にいくつもの倉庫が広がっているのが見えます。そこが山下埠頭で、船で運ばれた貨物を揚げたり降ろしたりしています。この写真は、普段ぼくたちが入ることがない山下埠頭から見える景色です。山下公園の、いつも人がくつろいでいる様子から一転して、何か荒涼とした風景です。

昼間は、大型のコンテナがフォークリフトによっててきぱきと運ばれ、トレーラーが何台も出入りする空間です。あまりに都会的な公園と、海運に最適化されたストイックな空間が一枚の金網だけで仕切られ、全く異なる景色を見せてくれることに驚きます。

横浜トリエンナーレは、その山下埠頭を一部開放し、埠頭の突端にある3号・4号上屋という倉庫2棟がメイン会場となります。会場では、アートで華やぐ非日常的な空間から、その向こうに整然とコンテナが運ばれる、普段ぼくたちが目にすることがないもうひとつの日常が見えるかもしれません。

-Posted by takahashi at 12:51 PM | Comments (0) | TrackBack

空間の概念をどう捉えるかの一例

■プロジェクトを実現する場所がアパート以外もありかどうかという
芹沢キュレーターからの質問に対する返事メールより。(アパート獲得難航中)■
■川俣さんの冗談「うん、ホームステイ・プロジェクトがホームレスになって
しまうかもしれないという。。」■

■>>From: 桃谷 恵理子 >>To: 芹沢高志
>>Subject: 瓢箪と独楽と駒 : Re: 再再来浜 >>Date: Fri, 14 Jun 2005 16:32:02 +0900

現実のあらゆる条件がアートの望む通りにならなければ、その条件を逆手にとるというのが策ではないでしょうか。
っていうか、元々10年前、資金も場所も無くて、でも自分が納得のいくことをするにはどうしたら良いのかという地点から出発したわけですしね。

私自身は、重要なのは、入れ物が何なのかではなく、ある特定の入れ物に対していかに面白いsite specific workをそれぞれの作家さんとのcollaborationを通じて提案していけるかどうかです。

「ホームステイ・アートプロジェクト」という単語を、イデオロギーとして考えるか、観念(idee)として考えるか。 つまり、前者なら何が何でも現実の状況・条件にかまわず「自分の家」にこだわる、 後者ならば件の観念がどんな形を取りうるかということに思考を巡らすということだと思います。

私は先日の記者会見で、このプロジェクトにおける「ホームステイ」というのは、文字
どおりの第一義的なものではなく、
1)トリエンナーレという期間限定の空間をホームとしてそこにステイする
2)横浜という、独自の歴史を持った町・空間にホームステイする
という二つの意味のホームステイをすることだと申し上げました。

何を「ホーム」と考えるか。そして、それに対してどう関わっていけるか、どういう思考を紡いでいけるか、どんな具体的・造形的な形を与えていけるか、現実が投げ掛 けてくる問題、条件をいかにクリアし、如何にそれらを逆手にとって新たな道を見い出すか。

これらの問いは、詰まるところsite specific workのsite及びspecificという概念を
それぞれどう捉えるかということに懸かっていると思います。

-Posted by microeriko at 05:11 AM | Comments (0) | TrackBack